ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

海辺のカノン / 嵐のあとの赤黒メノウ

 

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 台風がいい塩梅に海をかき回してくれました。荒れも収まり,さあ海岸に出てみよう。


 朝7:30が今日の干潮。潮を見るのは海遊びの基本です。拾いものをするなら特に。ただし今日は拾いません。ひたすら見たものを記録します。

 

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 貨物船が先導されて港へ。どこから来たのかなあ。

 

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 海岸ではかなりの陸寄り,たぶん潮上線のずっと上にまで漂着物があります。思ったよりひどい荒れだったようです。…… 茨城の海はゴミが少ないのですが,ここはやたらペットボトルが多いと思いませんか。その理由は他の漂着物を見ればわかります。

 

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 これ。さて何でしょう。  答:夜釣りの浮きに使う発光体。ペットボトルと共にたくさん打ち上げられてます。たぶんあの大量のペットボトルも釣り人が海に放り投げたものです。釣り人にはガラが悪いというか常識がないというか,自然に対して傲慢なふるまいをする人がなんと多いことか。この人たちに地球環境なんて話は別次元の念仏に過ぎないんでしょうね。

 

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 SDGsでやり玉に上がるプラスチック片も。環境汚染はこの茨城の海でも進行中です。

 

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 一面に砂鉄が集積した浜もあります。


 さてメノウ。

 

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 まずは細かな,米粒大からせいぜい指先ほどの小砂利が集積した場所です。もう砂利そのものが全部持ち帰りたいくらい綺麗なんですけど

 

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 あった。

 

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 あるわあるわ,本当に米粒大,指先大のメノウが集積しています。

 

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 どこだかわかります?

 

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 これ。

 

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 指先大。

 

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 歩くほどに打ち上げられた小石の粒径が大きくなって,メノウも大きくなります。

 

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 赤い! デカい!

 

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 煮干しみたいな珪化木。

 

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 セルフタイマーで自撮り。自分の写真が本当にないんです。ちと寂しい。

 

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 さらに石の粒径が大きくなって,これは私がオルソクォーツァイトと呼ぶやつ。

 

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 いよいよ石が大きくなって,ここは黒メノウが拾える場所。

 

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 10センチクラスの赤メノウ。

 

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 そして黒メノウ。その根拠は

 

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 黒化しきれなかった部分があり

 

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 縞模様。写真では見づらいけど横方向に。

 

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 そして晶洞。

 

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 こちらも

 

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 晶洞と仏頭状構造の断面。

 

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 持ち帰るならこれぐらいが手ごろでしょうか。


 いいえ今日は持ち帰りません。河原や海岸にあるものはいわば公共の富。個人が占有するのは良くないことだと,斎藤幸平さんの本「人新世の資本論」を読んで考えたりしたもので。この本の紹介はいずれきちんとやります。…… 今日は拾わないってだけですよ,あくまでも。

 

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 砂丘ではマルバアキグミが食べごろになってます。身が少ないけど美味です。

 

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 砂丘で開花していたのはハマニガナ。気持ちよさげに潮風に揺れてます。

 

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 花だけがころりと。私がやったんじゃないですよ。

 

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 海岸植物のネコノシタが潮を被って枯れてました。でも全滅ってわけじゃないのはさすが海岸育ちです。

 

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 そして行き着いた海岸で一面に打ち上っていたのは

 

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 ハマグリ! 殻を閉じてますが生きてるんだか死んでるんだか。チョウセンハマグリの子どもですが,ものすごく大量に転がってます。砂に潜ろうとしません。どうしたんだろう。

 

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 カニさんたちは何事もなかったかのように,今日もせっせと砂をほじくり返してます。

 

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 今回期待したのはクラゲやオウムガイ,ルリガイのような浮遊生物の漂着でしたが,ひとつも確認できませんでした。彼らは嵐をどうやってやり過ごすのか,興味のあるところです。


 いつも自慢する茨城の海辺の心地良さ。島もなく船もあまりいない海に,渡る海風はさながら通奏低音のように低くかすかに鳴り続け,重なる波音は重奏する主旋律。そうそれはカノン(追複曲)そのものです。いいえ波音だけではありません。


 ヒトが滅べばゴミはすぐ無くなります。でもメノウは打ち寄せられ続けます。嵐のたびに,大潮のたびに,この海岸には赤や黒に輝く貴石が集まり,重なっていきます。人声の絶えた渚に繰り返される営み。未来永劫終わることのないカノン。そんな光景に強く惹かれてしまうほどには,私はまだ疲れてないはずなのですが。

 

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 帰りに寄ったホームセンターで,ウルトラマンとダダとカネゴンが客引きしてました。ヒトの創造したものもまあキライじゃないんだけどね。

 

 

 

 

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