ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

発掘,あさりよしとお淡水魚館ディズニーランド

 

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 モノを捨てるぞ。そう決意したのは,年末に同僚を亡くしたから。私にもいつお呼びが来るかわからないと気付いたから。…… のはずだったんですが。

 

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 今日手を付けるのは十七年間この本棚の最上部を占拠し続けているモノたち。これにはVHSテープと古雑誌が入ってます。収納いらい一度も中を見ていないし,VHSに至っては見る手立てがありません。

 

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 こちらは漫画の切り抜き。いきなり全部は無理でも,とにかく量を減らそう。

 

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 これ捨てます。三十数年前のマンガ雑誌。この当時「ニューウエーブ」と称された作家を集めたものですが…… 改めて見ると,昔の漫画家って絵が下手だったんだなあと驚きます。

 

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 切り抜きではどうしても捨てられないものが。あさりよしとおの17歳でのデビュー作と,今とは全然違うタッチの外園昌,昨年亡くなった吾妻ひでお。あさり氏とはその後同人誌即売会でお会いすることになります。

 

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 さあ問題は各種チケットやパンフレットを集めたファイルでした。まずこれ。山方淡水魚館! うわあああ。私のブログのネタにもなったアレです。開館当時はこんな立派なパンフを作っていたんだ。若いおネエちゃんがポーズをとったタイトル写真が今となっては涙を誘います。

 

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 胸が痛むのがこれ,プリンスプラネタリウム。水戸の街中にプリンスという眼鏡屋さんがあって,バブルで羽振りがよくて,でっかいビルを建てて最上階にプラネタリウム,屋上に天文台を作ったのでした。高校から大学時代,このプラネタリウムに通い詰めました。青春のプラネタリウム。今このビルは廃屋同然になって外壁が崩れ始め,地域の問題になってます。ほろ苦いの通り越していっそこの手で破壊したい衝動に駆られます。

 

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 つくば科学万博の三菱未来館。思えばこれもバブルの象徴であることよ。展示の内容は一片も憶えてません。

 

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 極めつけ出た。東京ディズニーランドの案内パンフ。これは92年から93年にかけてのものです。この当時は私でも利用していたんだなあ。

 

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 いまミッキーの家とかあるあたりはゴーカートだったんだ。時代を象徴してますねえ。

 

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 入場料 4800円。この当時でもかなりいい値段ですが,みな有難く入場させていただいたのは今と同じ。

 

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 驚くべし,アトラクションは別料金だったんです。こんな料金設定でも客が来ることに味を占めて,今や料金値上げ放題なのはご存じの通り。いくら値上げしても客は向こうから頭を下げて来るんだよ,ぐへへへ。 え? 今年はいくらになるんだって?

 


 記事の内容が保存品の博覧会になってしまった。捨てましたよ! 本当に捨てましたよ! ここに紹介した以外は。

 

 

 

 

↓ 関連記事。

今日の久慈川メノウ /信徒の皆さん、メノウ探しは冬ですよ - ジノ。

久慈川メノウ拾いのついでにお寄りください歴史民俗資料館 - ジノ。

 

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寝たきり書斎生活

 

 あ,いえ寝たきりと言っても病気ではないので。


 お正月,ホームセンターと電気屋の新聞チラシを舐めるように精査するのがとても楽しい。欲しいモノを見つけてそれを手に入れた自分を夢想するのがとても楽しい。


 今回,茨城県人なら誰もが知ってる某ホームセンターの広告にゲーミングチェアというのがあって,堕落した生活の良い友になりそうな素敵な雰囲気の椅子です。これだ。


 今書斎で使っている椅子はもうだいぶくたびれて,リクライニングするとキイキイ鳴ったりして私の堕落生活に警報を発します。替えてしまおう,とこの椅子を車に積んで勇躍某ホームセンターへ向かいました。たしか新品を買うと古いのを引き取ってくれたと思うので。


 あにはからんや,欲しい色がない。取り寄せになると。仕方ないので注文して,せっかく積んできたので古椅子はそのまま引き取ってもらいました。一週間くらい見てくださいとのこと。さあ困った,椅子なし生活だ。そこで思いついたのが

 

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         地べた生活。

 

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 狭い三畳の書斎にキャンプ用マットを敷き,毛布を広げ,冬用寝袋をクッション代わりにして快適なすみかの完成です。

 

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 モニターをはるかに見上げる形になりますが問題なし。

 

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 ここで足を延ばすと…… ああ,落ち着くううう。


 寝ころんだまま録り貯めたビデオを見たりするのですが,グウグウと毎回寝落ちすることになります。あああ,なんて幸せなんだ。地べた生活がこんなにも安楽なものとは知らなかった。


 パソコンをいじるには硬く小さな折り畳み椅子に座ることになります。とても長時間向かい合う気になれず,すぐ投げ出します。ブログの更新が滞ったのはそういう理由なんですってば。


 某ホームセンター某支店さん,市内他店舗には現物があるんですよ。どういうシステムだか知りませんが早く取り寄せてください。このままではワタシ,人としてダメになってしまいそうです。

 

 

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御岩神社に初詣 今年もよろしくお願いいたします

 

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 新年のご挨拶を御岩神社に,身内のお礼参りを兼ねて参ります。皆さまもお願い事は御岩神社へ,信ずる者は救われん。

 

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 もう空いた頃だろうと午後三時過ぎに着くように出かけました。この山合いでは夕方と言っていい刻限なのですが,まだたくさんの人が。今日も大変な人出だったようです。

 

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 水戸は快晴だったのに,雪が降ってきました。

 

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 山頂まで行けるとは思いませんでしたが,せめて賀毗禮かびれ神宮まではと登ってみました。雪は強くなってます。

 

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 雪の御岩山というのもなかなか経験できません。雪が降らない茨城県です。これは吉兆なのだと考えよう。

 

 境内まで下りてきたら,もう山への登り口には「入山禁止」の札がありました。すっかり暗くなってました。

 

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 灯が点り,幽玄さが増した境内。この時間になってもたくさんのスタッフが案内をしてくれますので不自由はありません。

 

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 鳥居下のCAFE SFIATOさん,コロナ禍を乗り越えていました。お久しぶりです,何とか生き残ってますと声を掛けてくれました。よかった。新商品の開発に余念なく,今回は「ワイン珈琲」とか「御岩山珈琲 OMOTE/URA」とかを売り出してます。ちなみにワイン珈琲,美味でした。このバイタリティーがあれば大丈夫だし,じっさい繁盛しているようです。本当によかった。今年は少しは好転すると思うので頑張ってください。

 

 

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 年頭の記事は短く,静かに。読者の皆さまにも良い一年でありますように。

 

 


↓ 御岩神社はまずこの記事から

御岩神社:パワースポット,ショウジョウバカマ,イワウチワ - ジノ。

 


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美しいって何だろう / 松井康成の陶芸

 

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        美しいって何なんだろう。

 

 

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 笠間の陶芸美術館に行ったとき,とにかくこの陶芸作品から目が離せなくなりました。

 

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 人間国宝松井康成の作です。故人ですが笠間に窯を構えここで没した縁もあり,美術館で作品を蒐集しています。

 

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 とにかく細部を見てください。

 

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 他の作品も。


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 内側に外と同じ文様があることがわかりますか。そうこれは描かれたのではありません。本体がこういう文様の土を焼いて作られているんです。どうしたらこんなことができるんだろう。

 

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 個人で編み出した特殊技法の数々。人間国宝とはこういうものか。

 

 

 皆さんは陶芸ってわかりますか。私にはわかりません。


 陶芸というのは例えば,田舎の素封家が騙されて高額で買うもの,あるいは「坊ちゃん」の宿のあるじが一方的にこれは良いものだと主張するような得体の知れない器物。私には理解できない高次な価値判断が要求されるもの。


 しかしこの松井康成の作品には,そんな価値を超越した圧倒的な美しさがあると私には思えました。陶芸とか絵画とかの枠を飛び越えた真の芸術のエッセンスが昇華されて今ここにある。見る人を感嘆させそして黙らせる強烈な「美」。私にはそう思えます。

 

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 また美しいものを見た。元は取ったぞ,なんて。

 

 

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 同じ日に地元・笠間高校美術科の卒業作品展が開かれてました。この作品が気に入りました。

 

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「私には,星空がこのように見えています。皆さんには,どう見えていますか?」だって。将来が楽しみです。

 

 

 

↓ 以前の陶芸美術館の記事です

エミール・ガレの陶芸/大仕事が終わったので笠間でアートしてみた - ジノ。

 

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レンズを売ってレンズを買ったこと

 

 古いレンズを売り払って,新しいレンズを買いました。そんな話を,ごく短く。

 


 年末,ゆっくりしています。いえ年賀状とか大掃除とかの些事はあるのですが,年末年始も仕事のあった昨年と比べれば楽なものです。その年賀状を午前に終え,すき家で昼飯を食ってからBOOK-OFFへ。

 

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 コミックスの同じ巻を2冊買うというボケをかましました。ビニールの掛けられたままの新品を査定してもらったら元値 630円が 150円に。いい商売してやがんな,というのが感想です。初めて利用しましたが,なるほどこういうシステムなのか。若い人ならメルカリとやらでもっといい値段で売るのでしょうね。

 

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 その足で今度はケーズデンキ水戸本店へ。先日SONY α 6400を探したさい,欲しいレンズにいい見積もりを付けてくれてました。今日もその値段でいいというので買ってしまいました,タムロン28-75mmF2.8。今どき羽振りがいいじゃねえかと言わないでください。本当にお金があるならSONYの純正レンズ買ってます。値段が三倍です。


 まだ終わりません。次はWonderREXという買取り屋さん。後生大事に抱えていた古いレンズやカメラを叩き売りのつもりで持ち込みました。古いペンタックスのFA*90mmF1.4というレンズが意外にも三万円。他のこまごまとしたものを含めてそれなりのお値段になりました。今日一番の幸運かな。


 最後に水戸本局に年賀状を出しに行って今日はおしまい。年末てんこ盛りのいい一日でした。


 欲しいものは買おう。

 やりたいことをやろう。

 要らないものは捨てよう。

 古いことは忘れよう。


 とかく浮世離れしている私ですが,この年末はそんな当たり前のことを実践しています。


 先日,同僚が亡くなりました。私より一つ年上,私とは正反対の発想をする人で,会議では何度も渡り合いました。好敵手と言っていいでしょう。一つの提案をするにも,彼はどう反応するだろう,それに対してこちらは…… なんて作戦を企図しなければならない,そんな緊張感を私の仕事に与え続けた人でした。顔色悪いな,と思っていたら突然入院したとの知らせが。肺に水が溜まっていたと。循環系だな心臓かな,見舞いに行かねば。…… 一週間後に訃報が届きました。あっという間のことでした。


 今日と同じ明日が来る。私たちはその前提で日々を過ごしています。目が覚めればまた太陽が昇っていることを疑う人はいません。でも我々は生物,太古から同じ営みを続ける星々ではないんです。その星でさえこの宇宙から消え去る日が来るのですから。


 先延ばし,我慢,諦め。この世で平凡な人間が額に汗して生きていく上ではどうしようもないことがあります。つい明日があるさと歩を留めてしまいます。そこに旅立つチャンスがあったのに。そして神さまが気まぐれな裁可を下すんです,その人には突然に。


 やりたいことをやろう,今日できることを今日やろう,一日一日を大切にしよう。


 そんな思いでレンズを売り,レンズを買った年末でした。

 

 

 

↓ カメラを買った話はこちら

買っちまったぜ α 6400,そしてシグマ16ミリ ファースト・ライト - ジノ。

 

 

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火打ち石でも拾いに行くか

 

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     火打ち石を採りに行こう!


 …… すいません,最近は石拾いを自制しているのですが,先日玉川を歩いて心の中の拾い屋根性が前のめりになってしまいました。子どものころから何かを拾うのが習い性になっておりまして,今度はメノウ沢の様子を見たくなりました。そこで表題の言い訳を思いついたわけです。


 久慈川のメノウ(玉髄)は「水戸火打ち」と呼ばれ,江戸市民が使う火打ち石の最高級品とされました。硬度が高く,火打ち金を打ち付けたときに高温の火花が飛ぶのだそうです。…… 言い訳です。要するに沢歩きがしたいだけです。

 

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 で,十二月のメノウ沢。玉川と違い山の湧き水由来なのでまだ氷結してませんが,袋田の滝も凍り始めたそうだし時間の問題だと思います。

 

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 ただ台風がなかったせいもあり落ち葉の堆積が大量で,流れの緩やかな部分では河原が覆い尽くされてます。こりゃ探すのが一苦労だ。

 

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 でもふと周りの崖を見るとメノウがはさまっていたり。過去に流されて来て河原に堆積したものでしょう。ずっと昔からここはメノウの流れる沢だったんだ。

 

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 引っ張り出してみます。まあ,特筆するレベルのものではないけど

 

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 緻密な,これぞ久慈川のメノウ。

 

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 こちらは見た目が滑らかで,一見メノウに見えなかった。

 

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 でも横には見事な晶洞が開いてました。

 

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 晶洞の内面が表出した仏頭状の玉髄もありました。

 

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 ああっこのブツブツがたまらんっっ。

 

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 こっちのは

 

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 割れた面でその仏頭状構造が横から見えてます。これが玉川であれば赤く着色されて文句なしの「メノウ」になっていたことでしょう。

 

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 なんて拾いながら歩いていたら日の当たる河原があって,どれ一休みと腰を下ろしたら手元にメノウが合計3個。1個はかなりデカい。な,なんだここは。

 

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 その先にまた大物が1個。いや今日は手ごろな火打ち石拾いという名目だし,こんな大物持ち帰っても家族に怒られるだけです。たぶんここは人が入ってないということなのでしょうが…… いつもながら久慈川水系の神さまは私に優しすぎます。

 

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 うぎゃあっっ  いえ神さま,もうおなか一杯ですう。5キロはあるでしょうか。こんなん持ち帰っても災いの元になるだけだってば。

 

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 久慈川本流でたまに拾えるこんなのの,これが母岩なのでしょう。

 


 久慈川メノウ,赤い縞模様がないので正確には「玉髄かるせどにー」というべきなのですが,こんな沢から供給されてます。沢歩きは危険が伴うのでご家族連れにはお勧めできません。今でも本流の河原で拾えます。今日拾ったのもまたいつもの河原に置いたりしますので,どうぞ久慈川まで遊びにおいでくださいませ。

 

 …… でも河原バーベキューでゴミを散らす人は大キライです。

 

 

 

↓ 過去の「拾う」記事を集めてみました。未読のものがあればどうぞ。

 …… 本当の本当に,拾ってばかりの人生です。 

古代のカケラを拾った日々 - ジノ。

マタタビ拾い,リベンジ - ジノ。

渚にて - ジノ。

メノウ拾って富岡橋へ - ジノ。

シーグラス(ビーチグラス)を拾う話 - ジノ。

もし明日メノウ拾いに行くのなら - ジノ。

高取鉱山でトパーズなんか拾えるわけがない - ジノ。

孔雀石を拾いましたよええ他人が捨てたものですが - ジノ。

久慈川メノウ拾い 一敗地にまみれる - ジノ。

 

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玉川氷結,メノウの季節はここまで。

 

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 この冬の渇水シーズン,玉川をくまなく歩いてみようと考えていました。改めてどんな川か見極めたかったんです。

 

 

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 水戸はバカみたいに青空です。雪が大変な地方の皆さんごめんなさい。

 

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 でも毎朝マイナス4℃,玉川では氷結が始まってしまいました。用水路のような川なので気温の影響もろ被り,どうやら今シーズンはここまでのようです。

 

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 わかりづらいかもしれませんが氷が張ってます。割りながら進むさながら砕氷艦,疲れるったらありゃしない。それでもできる範囲でメノウの分布を調べておこう。

 

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 下流部は他の方のご紹介もあってすっかり有名になりました。もう表面で拾えることはなく,メノウ探しの方々は掘って探します。おかげで河原は爆撃の跡みたいに。

 

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 爆弾孔,ではなく誰かが掘った穴。こんなに同じところばかり探して,本当に採れるのかな。私は人の跡は遠慮します。

 

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 川底を掘ると大量に出てくるのがシジミ,たぶんタイワンシジミ。食っても不味いですがとりあえず食用。冬眠中なのを掘り出してしまうので謝りながら川に戻します。

 

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 メノウが拾える場所は限られますが,当たれば一か所でこれくらい。珪化木もあります。どちらもキリがないので最近はあまり持ち帰りません。

 

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 持ち帰った一つのこれは

 

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 小さいながら晶洞があるな,と手にしたら

 

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 ぱかんと割れてしまいました。

 

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 水晶の微結晶がきらきらして綺麗でした。

 

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 この珪化木,たぶん生きてるときにカミキリムシやらキツツキやらに穴だらけにされたようです。

 

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 縞模様いろいろ。小さくて薄っぺらな玉川メノウですが,やはり美しい。

 

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 白いのももちろんあります。白いのばかりが採れる場所があります。

 

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 これは水晶が晶洞を埋めてました。

 


 フィールドを歩くとき,私は心の中でかなり饒舌になります。その声を音声にして聞かせたら,普段の私を知るひとをかなり驚かせることになるでしょう。ここは白いのしかないなあ。堆積した年代が違うのかな,それとも埋没した地質の成分差かな。何の成分だろう。赤いのが採れるのはあの橋の向こうで,たぶん年代が違って,いやいやそんな差があるわけでは…… 延々と続きます。段差を越える,メノウを拾う,生き物を見る。そのたびに新たな思考が胸の奥で新たな会話を始めます。見るものすべてが次の想像を掻き立てる。浮世離れした思考ループが頭の中をぐるぐる回る。そのあいだ私は現実を忘れます。トランス状態というか,一人遠い世界を旅するような感覚です。フィールド歩きは,私にとって異世界探検なのかも知れません。

 

 

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 イタチに見られてました。変な奴だと思われたことでしょう。

 

 

  

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