ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

2018-01-01から1年間の記事一覧

アトリウムにて

1年3か月前の,手術入院した時の思い出です。 病院で,手術が終わるまでのあいだ家族が待つ部屋。私が手術を受けた病院では,それをアトリウムと名付けてました。ガラス張りの天井の高い部屋を指す言葉だそうです。明るい照明,高い天井,広い空間。座り心…

うちのお庭のベリーベリーベリー

先週のある日の,うちの庭での収穫。最後のストロベリーと,盛りのラズベリーと,これからのブルーベリー。 なんだまた庭自慢かと言わないでください。前にも書いたけど,ずっとずっとこんな生活を夢見ていたんです。 煮てジャムにしました。完全無農薬。日…

渚にて

今回のタイトル「渚にて」。1950年代のSF小説のタイトルです。核戦争を生き延びた世界で,放射能によって静かに静かに滅んでいく人類を描いた名作です。 この静かで美しい朝の海を,この愛しい世界を,誰かどうか守ってください。

加波山初登頂 生物と大岩と

加波山。かばさん。 ……やはり名前で損してますよね,この山。 修験道では著名な聖地で,明治年間には自由民権運動の暴走である加波山事件の舞台となるなどそこそこ名前の出る山ではあるのですが…… 筑波山の並びにあってその亜流みたいな名前なのもよろしくな…

好きな誰かを想い続ける  中島みゆき

ネットで拾ったこの写真。見ていたら涙が出てきた。 時は1970年代なかば。私,15歳の初々しい少年でございました。確か日曜日の午後だったと思います。そのころ流行りのニューミュージックを紹介する「コッキーポップ」という番組がありまして。当時の…

2000アクセス突破しました

最初の記事を公開したのが昨年の9月4日。9か月経ちました。そしてこの5月に月間600アクセス,トータルでは2000アクセスを達成。自分でも信じられません。 何よりも定期的に覗いていって下さる皆さん,ありがとうございます。本当にありがとうござ…

ダリフラ,どうなる  元漫研会長深夜アニメを語る

深夜アニメのダーリン・イン・ザ・フランキス,略してダリフラ。さあどうなると書いたけど,実はどうなってもいい。おっさんが大学漫研会長の顔に戻って書き散らしますよアニメ評。

ナツメの薬酒,心に効きます

このブログで私の文章をお読みになってきた皆さん,私をどういう性格の人間とお思いでしょうか。 実は短気で,若いころはしばしば他人にキレたりしてました。キレどころがわからなくて,周囲にはずいぶん迷惑をかけたことでしょう。さすがにこの歳になって少…

カザグルマとニッコウキスゲ

しばらく花の写真を撮りに行ってないなあ,と過去の写真フォルダを見ていて気付きました。つい数年前までは,この季節にもう少し心の余裕があったのでしょう,けっこう山を歩いてます。 その中でちょうど5月末の今頃,大子だいご方面で出会ったものを2つだ…

戦うだけが人生だ

茨城県北部,久慈川の流れる山峡に男体山という山があります。このあたり,100万年前の海底火山地帯で,火山の活動に前後して断層活動が起こりました。これが棚倉たなぐら断層。断層は長く隆起を続け,ついに400メートルを超える巨大な壁を作り上げます。そ…

【アカイエカ拡大いきます】

昨夜,私の書斎に侵入したアカイエカ(♀)です。 網で捕獲されエタノールに漬けられるという,蚊類にしては稀有な最期を遂げました。 平均棍へいきんこんとか触角の毛だとか,ふだん叩き潰しているものの形態,せっかくなのでよく観察しようっと。 造化の妙…

百里基地でヘリに体験搭乗

百里基地でCH-47輸送ヘリコプターに体験搭乗,20分間の空の旅! ……というレポートのはずでした。実際のタイトルがトーンダウンしてるって? 仕方ないでしょ,乗れなかったんだから。 確かに今朝方は雨が降っていましたが,そんなものいつもの神通力で追っ…

ウスバサイシンが待っていた

土曜日,500人の聴衆を相手にパワポを使って1時間の講演をしました。生物や自然とは関係のない,役職上の内容です。準備にまるまる1か月。おかげでその間,山歩きする心の余裕を持てませんでした。のんびり生きたい,マイペースにやりたいという本人の意思…

そして女王は目覚めなかった

サクラスミレ。人呼んでスミレの女王。私の庭に,春になっても姿を見せてくれませんでした。私が忠誠を誓った漂泊の女王は,誰にも告げずに,遠い世界に旅立ってしまったようです。

東京行2 深沢小さな美術館でプリンプリンに会う

1年くらい前に見つけた本,浦島茂世さんの「東京のちいさな美術館めぐり」,その表紙に選ばれた美術館に目を奪われました。深沢小さな美術館とやら。行ってみたい! 本気で思いました。

東京行1 生々流転をこの目で見る

霊峰飛鶴 横山大観 5月3日の気乗りしない予定がキャンセルになりました。天気も雨だという。これは天に背を押されたと判断する。行かねばなるまい。「生々流転」を見に。 東京・竹橋の国立近代美術館で横山大観の大回顧展をやっています。そこで展示される…

玉川でメノウと珪化木を拾う

御岩神社でスミレや季節の花々を見ていい気分になったので,アクセルふかして久慈川を越え,常陸大宮市の玉川流域までやってきました。なんか今日は日が良いらしい,ひとつメノウでも拾って帰るかと。 定期的にこのブログを見てくださってるお客様は,ん?と…

御岩神社は花盛り

連休初日,早朝より出撃。どこへ? まだ見ぬ未来に向かってだ! 同じネタ二度も使うなって? だってコミヤマスミレの話と同日の撮影ですから。 以前の御岩神社の回でも書きましたが,ここはさまざまな,かつマニアックな花が植えてあって,春はそれを見るた…

御岩神社とコミヤマスミレ

茨城のコミヤマスミレは北限に近く,多分スミレの季節に私が近づかないようなフィールドにあるので,これまで花の写真が撮れませんでした。それが我がタマシイの依り代,御岩神社に生えているのを昨夏,偶然に見つけたのです。次の春が勝負,と心に誓ってお…

森林公園にて

水戸の森林公園のツツジが見ごろかなと思い,両親を連れ出してみました。

ナガハシスミレの長い旅

ナガハシスミレです。以前「茨城のスミレ」で奇天烈な横顔だけご紹介しましたが,実際は小柄な大人しい印象のスミレです。 そう,このビヨヨ~ンという距きょを除けば。 いったい何なんでしょう,この姿。何を目的に,このような形質が進化したのか。何の利…

鶏足山のツツジとスミレ

昨日は久しぶりというかまたというか,鶏足山に行って参りました。ツツジとスミレの様子が見たくて。 朝9時。このあと天気が崩れるという予報でしたが,駐車場には車がいっぱい。みんなヒマなのね←オマエもな。カメラ2台と三脚を持って,いざ。 この数年で…

こんな冷たい雨の夜は

冷たい雨の降る土曜の夜でした。のっぴきならない所用で夜の街に車を乗り出しました。ヘッドライトに次々と,まるで深海魚のように夜の人々が浮かび上がり,車窓をただ通り抜けていきます。 水戸で一番の繁華街,大工町の裏道。客引きのお兄さんたちもあちこ…

ミツバアケビ咲いて

アケビの花が咲きました。うちの庭の,ミツバアケビです。 雌花と雄花がセットで咲きます。 雌花。 柱頭。ちょっとグロテスク。よく見ると実になった時の縫合線というかあの割れる線がもう確認できます。 雄花。 花粉出してます。 なぜうちにあるのか,その…

行くぜ!への6号

「カヤランクモランへの6番」にしようかと思ったけど,やっぱりワケわからん。 雨のフィールドは久しぶりです。いや,雨は嫌いではありません。ただ,私がフィールドに出るときはいつも天気のほうで晴れてくれちゃうもので。車にはいつもカッパを積んでます…

御岩神社:パワースポット,ショウジョウバカマ,イワウチワ

御岩神社。すっかり有名になって,昔の人けのない森閑とした境内を知るものは複雑な気持ちです。まあ前にも書いたけど神仏は人に祀られ敬われてこそのものなので,良い変化だと思います。参詣者の増加に合わせてトイレを整備し,駐車場も来るたびに広げられ…

お花見メレンゲ

前言撤回。水戸でもソメイヨシノが咲いてしまいました。あっという間に八分咲き。「茨城ではいつも入学式で桜が満開」を記事にしようとしてたのに。 茨城県庁のソメイヨシノ。 ああ綺麗。 なんで桜だけこんな特別なんだろう。同じ敷地内に梅や桃も満開なのに…

クロナガアリは春に引きこもる  【蟻どアップ注意】

アリジゴクを飼っていて,そのエサとしてアリを採っていましたが,冬になりその供給に難渋し始めました。クロオオアリやクロヤマアリはいつしか姿を消し,それでも働く律儀者はおらぬかと日溜りを探し回りましたところ,とある運動場の隅,ネットと壁に挟ま…

春の野に君と出会い

……いつまでこうしてスミレを追えるのだろうか。いつまで春の野をさまよえるのだろうか。

トリカブト,そは魔毒の王

毒島ぶすじまさん,という苗字を漫画やドラマでたびたび見かけて,よくこんなもの思いつくなあと感嘆したものですが,実在するんですねごめんなさい。いやそれを言うなら茨城県にも百足むかでさんとか百目鬼どめきさんとかあまり女の子に名乗ってほしくない…